株式投資信託(ノックイン投資信託)
ノックイン投資信託とは?
数年前から、「ノックイン投資信託」といわれる金融商品が販売されており、デリバティブを組み込んだ複雑な仕組みの、非常にハイリスクな投資信託で損失を被る可能性が高まってます。
ノックイン投資信託とは、日経平均株価が一定水準以上に下がらない条件で、元本と利息が保証される投資信託のことです。
ノックイン価格を下回ると、日経平均株価に連動し、元本割れが大きく生じることがあります。
そもそも、株式投資信託とは、株式や債券等に投資して資産運用することを「第三者に委託する」金融商品となります。
先物取引や為替デリバティブ商品同様、元本保証はありませんが、比較してみると、元本が割れるリスクは低いと言えます。投資信託自体は元本割れリスクが低いとはいえ、顧客には理解が難しい、ハイリスクハイリターンの商品があることが確認されています。
誰が売って、どんな被害があるの?
銀行・証券会社・金融機関等で、「リスクを限定!軽減!さらに高金利!」と勧め販売しています。預貯金よりも利息がいいと思わせ、安定的に利益を出す金融商品として各金融機関で幅広く販売されているため、ついつい購入してしまう人が多いようです。
銀行担当者や証券外務員が電話等してきて勧誘し、投資信託のリスクを十分に説明せず販売し、顧客が予想外の損害を被る事例が数多く発生しています。特に、高齢者の方を対象に、銀行預金より利息が良く、最も安全な商品と説明を受け、多額の損失を抱えてしまうケースが多く見られます。
裁判所はどう判断するの?
この種の判決では、銀行・証券会社側の「説明義務違反」などを認めた判決が多数出ています。株式相場が天井圏にある状況の後こそ、大暴落が起きる可能性が高まるため、今後もこの流れは益々加速すると考えられます。
金融商品の内容や仕組み、リスクについての説明を十分に受けていない、強引な勧誘にあった、元本保証すると言われた。など納得がいかないと思われた方は、お早めのご相談をお待ちしてます。